ばね指(弾発指)のお話
2016-03-03
最近面白いことに、同じ日にばね指の患者さんが診察に来られました。
飛行機事故と同じで、起こる時には連続して起こります。
普段ばね指の患者さんは滅多に来ないのに、同じ時間に立て続けに来られたので、印象に深く残っている。
二人とも仕事上のストレスを大いに抱えており、自分ではあまり認識していませんでした。
話を聞いて、ストレスの元を指摘したら、納得したようでした。
治療としては、安静効果ある漢方薬を処方し、針で気の高ぶりを抑えてその日は完了した。
その後2~3回の加療でばね指に関しては治癒した。
一般に整形外科では弾発指は繊維性腱鞘炎に付随して起こる、屈筋腱の通過障害が生じて、
手指伸展時にばね症状が発生すると説明しています。
そこには、底辺に精神的な関与をにおわす部分が全く有りません。
東洋医学では、むしろメンタルストレスを重視し、ストレスの軽減、解消などを目指します。
勿論、重症例ではやもえず手術を行いますが、大部分の症例では漢方的なアプローチで、
完治可能と考えます。
←「脳卒中後の鬱病(PSD)」前の記事へ 次の記事へ「鍼灸の不思議なお話」→