病気の発病と環境要素
2015-07-21
慢性の疾病(特に女性に多いリュウマチ、甲状腺疾患など)の患者に問診で聞くと、必ずと言って良いほどの傾向が見られます。
例えば10年前に発病直前に何か精神的ストレス若しくは肉体的ストレスの有無を尋ねると、10中8~9有ると答えます。(ほとんどが精神的ストレス)
逆に言うと、遺伝的要素が有ってもストレスを蓄積しなければ、発病しない可能性が大きくなります。
もちろん、ストレスを好んで蓄積したい人は居ないと思いますが、ストレスと上手く付き合い、蓄積しない様に自分なりの方法を確立すれば、病気から逃れることが出来ます。
物事は基本が大事です。小学校の時の生活指導を大人になったら全部忘れる人がほとんどです。朝早く起き、三度の食事をちゃんと食べ、夜更かししないでさっさと寝る。しっかり運動し、発散する。どれも当たり前のことです。
残念ながらこのシンプルな決め事を実行出来ないのが、現代の大人です。色々な欲望と誘惑に翻弄され、自己を見失いがちに成ります。
不幸にも既に発病された方でも、生活を見直し、ストレスの蓄積を止めることが出来れば、完治が難しくても、これ以上の悪化を止める事が出来るかもしれません。
←「認知症の予防について」前の記事へ 次の記事へ「精神の安定と方法」→