腰痛について(1)
2015.02.23
漢方の心
腰痛は最もポプューラな訴えです。多くの人たちが長期にわたって苦しみ悩み、なかなか有効な手立てがなくて、我慢を強いやられる訴えです。
ここで言う腰痛は西洋医学的に検査をし、異常所見をなんら見いだせなかったケースを言います。
(脊柱管狭窄症、腰椎ヘルニア、変形性腰椎症等などは除外します)
漢方的に見ますと、腰痛の原因は多義にわたっており、殆どの悪癖、不摂生、ストレス、身体的異常な負荷などが関与しています。
今回殆どの整形外科医が無視もしくは見落としている便秘について、考えていきたいと思います。
腰痛で整形外科を受診される患者さんは先ず腰椎のレントゲンを撮影します。
そして、腰椎の異常所見のチェック受けます。
(変形性腰椎症、腰椎すべり症、腰椎分離症、骨粗鬆症等など)。
脊柱管狭窄症、腰椎ヘルニアなどは精密検査をしないと証明されません。
レントゲン撮影では、胃腸のガス及び糞便も一緒に写ります。腰痛を訴えている患者さんの八割~九割は便秘状態です。(腰椎の異常所見の有無にかかわらず)
患者さんの自覚として、毎日排便はきっちり有りますと言われる方も居ますが、その様に言われる方は、長期にわたり排便は玉突き状に有り、いわゆる宿便状態と考えられます。
腰痛患者の排便&排ガスを積極的に改善しますと、疼痛の緩和が経験上表れることが多々認められます。
腰痛でお悩みの方は先ず日々の排便をしっかり出す事を心がけてください。
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