明芳病院では、医師の指導のもと、理学療法士（PT）、マッサージ師といった各分野の専門スタッフと看護師がチームとなり、患者様のさまざまな障害の回復、社会復帰を目指して、日々、リハビリテーション治療に取り組んでいます。

リハビリテーション科の特徴

初期認知症に対する治療
リハビリテーション科では、さまざまな症状の患者さんが治療を受けられますが、当院ではその中でも、特に初期の認知症に対するリハビリテーションに力を入れています。
初期の認知症に対しては、高齢者の体にも優しい漢方薬を主とする治療薬の投与を組み入れており、大きな効果を発揮しています。

幅広いリハビリテーション
まずは患者様の症状を的確に分析し、それぞれに適した治療プログラムを立案することから治療を始めます。プログラムは、理学療法、学習療法、漢方薬などの投薬といった幅広い治療法の中から、各患者様の症状に応じて最適の方法を選択します。

充実した設備
当院はリハビリテーション用の設備として、広いリハビリテーション室を備えています。この充実した設備を十二分に活用することにより、患者様お一人おひとりに合わせたリハビリテーションが可能となります。

活動能力のアップ
リハビリテーションの主たる目的は、患者様の日常動作の自立を目指すことです。
そのため、当院では人間の活動の基本となる「歩く」ということに主眼をおき、リハビリテーションのプログラムを組み立てています。

継続したサポート
習得した能力を生かし、活動的な生活を送り続けられるよう、退院後も必要な介護や支援など、できる限りのサポートを行います。

具体的治療方法

漢方薬による治療
リハビリテーションの効果を最大限に生かす要素として、患者様の意欲も非常に大切です。当院では、患者様の意欲・気力をサポートする方法として、必要な場合は漢方薬による治療を行っています。
特に、認知症の方や脳血管障害による患者様には非常に効果が高く、また、体への負担も少ないことから、積極的に治療に取り入れています。

理学療法
筋力の強化や関節可動域訓練などにより、筋力・関節の動き・体力を向上させる運動療法、起き上がりや立位などの基本動作訓練、歩行訓練をはじめとする日常生活動作訓練などを行う治療方法であり、基本的な運動能力と生活活動の獲得を目指します。
また、必要に応じて、電気・光線・温熱・水・マッサージなどの物理的エネルギーを利用して、生理的機能の改善を図ります。

学習療法
食事、更衣、トイレ、入浴などの日常の生活動作や、洗濯、調理などの家事、また、仕事、遊び、学習などによる「作業」を通して回復を促進していく治療方法です。
治療プログラムは、患者様一人ひとりの症状に応じて立案され、病棟や自宅でもできるだけ一人で行えるように、サポートしていきます。